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「都市型水害」だからこそ必要な備えとは?
都市部で加速する豪雨「ゲリラ豪雨」
昨今、都市部でのゲリラ豪雨が盛んに見られますが、それに伴う「都市型水害」が問題になっています。2008年には1年の間でよく使われた言葉を選ぶ流行語大賞の候補にも挙がるほど、連日報道されました。現在に至ってはすでに流行語ではなく、一般的な言葉として認知されるようになっていることで、その頻度が伺えます。
「都市型水害」に備えが必要な理由。都市型水害の特徴とは?
都市型水害の特徴
アスファルトやコンクリートは、土に比べ水を吸収しにくい構造です。コンクリートジャングルとも呼ばれるように都市部では舗装で覆われている面積が広く、それを補うために下水道や雨水菅を整備し、雨水を処理しています。ですが、急に大量の雨が降ることで処理が間に合わず、キャパオーバーとなると溢れてしまうのが都市型洪水の原因。大きな特徴として、人や資産が密集していることで浸水面積に対し被害額が高額になることが挙げられます。また、地下鉄が大きな被害にあうこともしばしばです。
都市型水害に対する備えとは?
基本的には、下水管や雨水管のキャパオーバーを解消するための増強が求められており、貯水池や公園や駐車場に雨水用の貯留施設を整備する動きも一部で見られます。また、技術の進歩により誕生した浸透性の高いアスファルトで舗装するというのも1つの方法です。この高機能舗装は、アスファルト自体に空隙と呼ばれる隙間を持たせ、そこから水を排水する機能を持っています。一方、ハード面の整備以外でも、一人ひとりがハザードマップで危険箇所を把握することで、被害に遭う確率を減らすというのも大切。誰もが、「都市型水害について備える必要がある」という意識を持つことが求められています。
「水害」から身を守る
ゲリラと名のつく通り、都市型水害はいつ襲ってくるかわかりません。歩き慣れた道も、冠水して足元が見えず、浮いたマンホールに足を取られるなんてトラブルに巻き込まれることもあるでしょう。万事に備えて対策をすることは重要であり、ハザードマップの確認など取り組みやすいものに関しては今この瞬間から行っていくことをおすすめします。
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