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スランプロスを避けるために。スランプの規定変更から考える

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2017年から適用されている「スランプ」の変更

国土交通省では、「i-construction」を推進していますが、土木工事の生産性を高める目的で、2017年7月より、生コンの標準スランプが8cmから12cmへと変更されました。これによって、作業員の省力化や打設量の増加が期待でき、生産性がおよそ20%向上すると言われています。

本来、スランプが小さいほど緻密なコンクリートができあがり、耐久性が向上します。ところが、近年は作業員不足の問題が慢性化しているだけでなく、耐震性を向上する目的で使用すべき鉄筋量が増えたことで、従来の8cmスランプでは作業の効率が悪いと考えられるようになりました。

「スランプロス」が懸念される状況って?

とくに気温が高くなる夏場はスランプロスが増えるため、現場からも、「スランプを許容範囲内で軟らかくしてほしい」という声があがっているようです。「スランプロス」とは、練り上げたコンクリートが、時間とともに硬化が進む程度のことをいいます。スランプロスが発生する状況としては、以下の3つが考えられます。

  1. プラントから現場に到着するまでのあいだもコンクリートの疑結が進んでいます。運搬時間が長ければ長いほど、疑結・硬化が進むことになります。
  2. 外気温が高ければ高いほど、セメントの水和反応が進行し、スランロスが促進されます。
  3. 生コンを運搬する際の積載量によってもスランプロスが違ってきます。生コンが少量であるほど、生コン車のドラム部分に触れる生コンの単位数量あたりの面積が高くなります。生コン車のドラムは鉄製ですから、とくに夏期は生コンが熱に触れる割合が増し、スランプロスが進むというわけです。

こうした状況に鑑み、コンクリート標準示方書でも、運搬から施工までに生ずるスランプロスを考慮し、製造時の目標スランプを軟らかくするよう設定されています。

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