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IT技術が駆使された世界的建築サグラダファミリア、完成も近い?
サグラダファミリアの歴史
1882年、アントニ・ガウディによって贖罪教会として作られた「サグラダファミリア」。直線ではなく曲線を使い、装飾を多用した近代芸術カタロニアモダニズム建築の結晶として世界から注目されています。しかし、最初からガウディが関わっていたのではありません。バルセロナの一庶民である本屋さんが計画し、建設予算をかき集めようとしましたが思ったようには集まらず、しかたなく市の中心から離れた現在地に建設を始めました。最初に引き受けたのはフランシスコ・ビリャールという建築家でしたが意見の対立から辞任。引き継いだのが当時無名だったガウディと、紆余曲折あったようです。2005年には世界遺産に登録もされましたが、ご存知の通り未だ完成していないどころか完成には300年も要するといわれる始末。ガウディ本人も1926年に亡くなっており、死後100年の2026年に完成させようという目論見もありますが、果たして思惑通りに進むのでしょうか?
現在の技術がアシストする
3DソフトウェアやCNC(コンピューター数値制御)など、複雑な建築方法に対応している技術が発達している現在。これらはサグラダファミリアの複雑な曲線と相性ピッタリで、工期をなんと約150年も短縮できるという試算もでています!もう1つ重要なポイントとして、以前の石膏中心から乾燥が早い鉄筋コンクリートにシフトしている点が挙げられます。加えて、3Dプリンターや3D設計ソフト・CNC加工機の登場で建築の工数が短縮できるのも大きいですね。2010年には森の中をイメージしたといわれている礼拝所も一般公開され、ますます多くの観光客が訪れるようになりました。最新の建築技術を使いこの調子でサクサク進めていくと、もしかしたら本当に近い将来、完成したサグラダファミリアがみられるかもしれませんね。
ITと建築
スペインのバルセロナには世界遺産が9つあり、そのうちの7つがガウディによるものです。改めてその偉大さが分かるような気がしますね。彼のライフワークだったサグラダファミリア、コンピューターもない時代の設計とは思えないほどの技術が使われています。だからこそ建設に時間がかかっていましたが、ITでカバーできる時代に突入!技術に着目してサグラダファミリアをみるのも面白いかもしれません。
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