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阪神淡路大震災でも倒れない神戸ポートタワー、実は様々な苦労が…

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兵庫には特徴的な建築物が数多くありますが、その中でも有名な建物といえば「神戸ポートタワー」。独特な構造と、紅白のカラーリングが目を引き「鉄塔の美女」とも呼ばれ、2014年には国の登録有形文化財にも登録されています。ですが、その建設工事にはさまざまな苦労や努力が隠されていたのです。

神戸ポートタワーとは

関西以外の方でも、神戸の写真などで1度はみたことがあるのではないでしょうか?神戸ポートタワーは、神戸港開港90周年を祝う記念事業として建てられましたが、そのきっかけはアムステルダム港を視察し感銘を受けた当時の神戸市長・原口忠次郎。魅力ある神戸港の繁栄をたくさんの人に見てほしいという願いから着工を決断したのです。

その行動は迅速で、視察からなんと4年で完成!しかしその後、阪神淡路大震災で周囲に被害が及ぶ事態に。万事休すといったところ、なんと倒壊することなく、2月14日には美しくライトアップが行われました。その震災にも負けずにそびえ立つ姿と、ライトアップによる美しさで被災した市民の心を勇気づけました。

そんな神戸市民の心をも支えたタワーは、ガウディーがサグラダ・ファミリアの設計に用いたことでも知られる「双曲面構造」を用いています。

双曲面構造では、直線状の梁を格子のように組み立てていき、外部からの負荷に耐えうる頑丈な建築物ができあがります。空間を無駄にしてしまうという短所はありますが、比較的組み立てやすく経済面に優れ、橋梁、給水塔など特定の役割を担う建物から、美的な建築物まで広く利用されています。そして、世界で初めてタワーにパイプ構造を用いたものでもあり、くびれのある楽器の鼓のような美しさと強靭さを兼ね備えています。

大林組の取り組み

基礎工事の際、土と水をせき止めるためのシートパイルが損傷して海水が流れ込んでしまうという想定外の事態が起きました。奇しくも台風シーズンでもあり、さらには行き交う船のスクリューによる振動も重なり止水工事もままなりません。

建設を請け負ったのは大林組でしたが、潮の干満が流れ込む海水の水位に関係していることを突き止め、排水路を作り工事を続行。干潮の時を待ち、なんとか止水工事を行うことができました。

工事現場には始めてみないとわからないトラブルが付き物であり、どんな場面でも冷静に観察し解決策をみつける判断力が建築物の出来を左右することもあります。神戸ポートタワー建設で培われた判断力は、後世に受け継がれ東京スカイツリーをはじめさまざまな建築物にも活かされているのではないでしょうか。

神戸を代表する建築物

阪神淡路大震災でも倒壊しなかったのは、強靭な構造だけでなく、携わった者の建物への努力や苦労が通じたからかもしれませんね。よい建築をしていくには良い人材・資材・道具が必要です。関西の型枠資材、道具の提供は60年の歴史を誇る東和製作所が「必要な時、必要なタイミング」でお客様へお届けいたします。

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