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鉄鋼はなんと◯◯トン!耐震性にも優れた大阪湾に架かる港大橋の建設
日本最長、世界の中でも第3位の長さを誇ると言われる大阪のトラス橋「港大橋」。真っ赤なボディが印象的で大阪港のランドマーク的存在として親しまれています。ですが、その橋の長さ故に建設における苦労も耐えなかったことでしょう。どのような工事、施工が行われていたのかみていきませんか?
港大橋とは
港大橋の全長は980m、カナダのケベック大橋、スコットランドのフォース大橋に次ぐ世界第3位のトラス橋です。大阪港の中でも特に大型船舶が行き来する場所をまたぐため、桁下空間51m、中央径間510mと大型コンテナ船が余裕を持って航行できるサイズになるよう施工されています。
1970年に着工しましたが、これまでに例のない大規模な工事であり、新技術や素材を柔軟に取り入れることで乗り切りました。現在では当たり前となっているFEM解析で強度解析を行い、日本初の最高100㎜という極厚の超高張力鋼などを35,000トンも使用して建設されたのです。
気になる工法は、ニューマチックケーソン工法。地盤が軟弱なため、ヘドロを海砂に入れ替え地盤改良しながらの挑戦でしたが、その甲斐あって竣工した1974年に土木学会田中賞を受賞することとなりました。
超高張力鋼のメリットとは
超高張力鋼は炭素やシリコンなどを複雑に配合した金属で、一般構造用鋼材よりも強度が高く引っ張る力に対しても耐性があり、軽量なのが特徴です。軽量化することで地盤への負担を減らすだけでなく、耐震設計にもよい影響を与えています。
港大橋は経済的なのに長期的に守れる「修正震度法」を採用しており、阪神大震災でも大きな被害を出すことはありませんでした。
ですが、耐震装置に損傷がみられるなど無傷という訳ではなかったため、再計測を行い免震や制振技術を取り入れた補強工事「すべり免震支承」を行いました。その結果、2007年に再び土木学会田中賞を受賞する栄誉に輝くことに!
橋の施工に必要なのは
2015年には経年劣化に伴い、トラス部材を点検する台車の入れ替え工事が行われました。愛称は「DrRING」。足場が広くなり作業性も向上!
ですが、アルミニウム合金を使用した軽量ボディなので橋への負担は軽減されました。港大橋をいい状態で保つのに欠かせない相棒となるでしょう。建築物を長きに渡りよい状態を保つには、素材選びにも気を配らなければなりません。型枠に関する資材の相談や提供については東和製作所におまかせください。
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