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型枠工は年収増!?平成29年度の公共工事設計労務単価について
国土交通省、土地・建設産業局建設市場整備課から発表される公共工事設計労務単価は毎年変動します。今年はどうだったのでしょうか?建設関係者のみなさんは気になっていることでしょう。今回は、公共工事設計労務単価の基礎的な知識と共に確認していきたいと思います。
公共工事設計労務単価とは
公共工事設計労務単価とは、公共事業に従事する方の所定労働時間・8時間当たりなどの賃金単価で、公共工事費の積算に使われるものです。算出方法は、農林水産省と国土交通省の2省が県ごとの労働賃金を調査する公共事業労務費調査を元に、毎年発表されております。公共工事設計労務単価の正確な内訳は、
- ・所定労働時間8時間当たりの基本給相当額
- ・基準内手当+一日当たりの臨時の給与と実物給与
となっています。臨時の給与とはボーナスなどを指し、実物給与とは定期の支給やお弁当の支給などを指します。 また、残業代や通常の作業を超えた際の賃金、研修費などの管理費、経費は計算に含まれません。
動向や数字
労務単価は昭和45年から毎年実施されており、近年は上昇傾向にあることが分かっています。バブルが弾けたことで、平成12年辺りから下がり続けていましたが、平成24年辺りから上昇を開始。平成25年は前年の+15.1% 、翌年26年は+7.1%、 27年は+4.2%、28年は +4.9%とどんどん上昇し、現在はバブル期を上回る勢いです。型枠の労務単価の上昇についてみてみると、平成28年は21,900円なのに対し29年は22,617円と約3.3%の伸びをみせています。実際に、年収にも10%ほどの上昇がみられるなど、待遇面では良くなりつつあるようです。
参考:国土交通省-平成29年3月から適用する公共工事設計労務単価について
今後も伸びることが予想される
都道府県によってばらつきがあるものの、型枠工だけでなく、とび工、鉄筋工などの部門では年収自体に10%近い伸びがありました。一番大きな伸びをみせた鉄筋工では17%。一方、配管工は-3.58%とマイナス成長となっています。
※単位は万円になります。
急激な伸びはさまざまな箇所に影響を与えます。今後も少しずつ伸びていく可能性があるので、この労務単価の市場調査には適宜注目していきましょう。もちろん、こういった数字の影には現場で働く人たちの努力があってこそ。その努力も、良質で適切な型枠資材があってのことだと思います。そんな良い工事を行うための型枠工事の資材、道具については東和製作所におまかせください。
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