東和製作所

お問い合わせ
リーフ

トピックス

歌舞伎座や東京タワーを支えている、メガトラスとトラス構造って?

Pocket

Pocket

トラス構造とは

以前、現在の歌舞伎座には最新技術でもある「メガトラス」が用いられている。と、説明しました。今回は、そのメガトラスにフォーカスしていきたいと思います。メガトラスを知るために、まずはトラス構造のおさらいから始めましょう。トラス構造とは、橋などでよくみられる梁や柱が三角に組まれている構造形式を指します。東京タワーや東京ゲートブリッジ、明石海峡大橋のような大型の建築物にも使われているお馴染みのものですね。三角の節点は、きっちり留めているのではなく自由に回転できるピン接合であり、圧力がかかっても分散しやすいのが特徴。変形やたわみが起こりにくく、橋などしなやかさが必要な建物だけでなく、バイクのフレームにも採用されています。

 

メガトラスが支える歌舞伎座

メガトラスとは、簡単にいえば巨大なトラス構造。歌舞伎座は1階から4階にかけて吹き抜けになっており、柱のない開放的な劇場空間の上に高層ビルを乗せたような構造ですが、これは通常ではありえない形。支える場所が圧倒的に足りず、安全性が確保できませんね。柱だらけの窮屈な劇場にならずに済んだのは、メガトラスでビルを支える土台となったからなんです。その大きさたるや、日本最大級!総重量はおよそ1,600トンで使われている鉄骨は厚さが85~90mmの高強度鋼材、高さ12m×長さ38mの文字通りメガなトラス構造といえるでしょう。また、複雑な溶接が施されておりその長さを合計すると、なんと40kmとフルマラソン並の距離になります。清水建設が持てる技術の全てを結集させ取り組んだ大仕事、東日本大震災級の大震災にも耐える最先端構造です。こんなにも巨大ですが、現在は外壁がついて見ることはできません。ちょっぴり勿体ないような気がするのは、私だけではないでしょう。

 

メガだけじゃないトラス構造

今回はメガトラスについて述べましたが、実はほかにもトラス構造はあります。中心から外へ向かってハの字にトラスを配置している「ハウトラス」、これは主に木製の橋で使われています。また、逆ハの字なのが「プラット トラス」でピン接合との相性がよく、明治時代によく使われていたのですが、逆W形のワーレントラスが発明され、そちらの方が部材が節約できて且つ軽量化もできるのであまりみられなくなりました。などなど、時代の流れや部材によっても使い分けられているトラス構造。トラス構造は今日いろんなところで、身の周りのもの支え続けているのです。

 

 

関連記事:

製品紹介についてはこちら
お問い合わせはこちら

お客様の声

株式会社京都井口組 取締役副社長 井口雄一様


株式会社野崎組 取締役専務 野崎善幸様

なぜ、東和製作所が選ばれるのか?