東和製作所

お問い合わせ
リーフ

トピックス

東京の港を盛り上げる橋、東京ゲートブリッジの建設事情とは?

Pocket

Pocket

独特の風貌で東京の観光地としても一躍注目を浴びた東京ゲートブリッジ。遠くからでも、船から見ても美しく、その形は「恐竜」や「鳥」など、さまざまなものに例えられたりも。今回そんな見るものを魅了する橋、東京ゲートブリッジの建設の詳細について迫っていきます。

東京ゲートブリッジの概要

東京港臨海道路の一部として誕生した「東京ゲートブリッジ」は、徒歩で歩いたり、ライトアップした姿を観れたりと観光名所の一つとして一般の方にも親しまれています。全長2,618m、橋梁重量36,000トンとトラス橋としては世界トップクラスの大きさですが、さまざまな問題をクリアしなければなりませんでした。

主な問題とは、下を船が通るための余裕が必要、上は羽田空港を離発着する飛行機の妨げにならないよう高さを抑える必要があるといった絶対的なもの。1992年にそれを考慮しつつ検討をはじめ、トラス構造を取り入れた新しいデザインを取り入れた結果、現在の形に落ち着いたのが1994年。

ですが、運悪くバブルが弾けて計画は頓挫してしまいます。ようやく2002年に再スタートを切って現在に至るなど波乱万丈な誕生秘話があるのです。

建築的視点からみる東京ゲートブリッジ

東京ゲートブリッジを建設する土地は埋立地なので地盤が緩いこと、大型船舶が航行する高さを確保しつつ飛行法の高さを守る必要があること、作る上でのコストなどの経済面を考慮しトラスト構造を採用しました。

組み立てに関しては千葉や東京などの、主に陸上で行われ、船で引いて運搬し組み立てたのであっという間に出来上がったイメージがあるかもしれません。

ですが、基礎から完成までは8年もの歳月がかかっています。95年に起きた阪神大震災から耐震構造や性能を見直そうという動きから、「ゲルバートラス橋」で考えていた構想に疑問がわき、デザイン、形状について考え直しました。

そこで、試行錯誤の末、現在の独創的なデザインが生まれました。そのデザインが話題を呼びましたが、行き着いたのにはちゃんとした理由がありました。

これは東京の顔にすべく、他にないデザインが望まれていたことが1つの理由。もう1つは、路面の眺望を邪魔する部分を最小限に抑えるべく、下部分のトラスを増やしてバランスを取ったことによる副産物といわれています。

そして、肝心の耐震構造や安全面については、テフロン板とステンレス板との摩擦により免震性を高めるすべり型免震支承を採用しています。これは従来のゴム支承よりも数段効果の高いものです。加えて、FEM解析によって設計に関する安全面を入念に確認する取り組みも行っています。

過去記事:歌舞伎座や東京タワーを支えている、メガトラスとトラス構造って?

建設資材なら

ライトアップデザイナーに依頼するなど、構造以外にもこたくさんのこだわりが詰まっています。建築資材をみると、強度があり加工性に優れたBHS鋼材を初めて使用し、材料製作費の12%近くを削減することに成功しているのです。

また、橋脚には高強度モルタルを内部に用いた鋼管矢板を使用することで杭本数を16%も削減することに成功しており、こちらもまたコスト削減に一役買っています。建築のコスト削減には、それに見合った資材や道具が必要です。そういった資材、型枠について困った時は東和製作所までご相談ください。

関連記事:

製品紹介についてはこちら
お問い合わせはこちら

お客様の声

株式会社京都井口組 取締役副社長 井口雄一様


株式会社野崎組 取締役専務 野崎善幸様

なぜ、東和製作所が選ばれるのか?