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横浜のシンボル、ランドマークタワーの構造や建設ってご存知?
横浜のシンボル「ランドマークタワー」をご存知の方は多いかと思います。今回は、名前通りランドマーク的な存在感を放ち続けている以前紹介させていただきましたが、もう少し掘り下げていきましょう。
ランドマークタワーの歴史
横浜ランドマークタワーは、みなとみらい21事業の一環として計画された超高層ビルです。設計は三菱地所設計とアメリカのザ・スタビンス・アソシエイツ、建設には大成建設や鹿島建設・大林組などそうそうたるメンバーによって誕生しました。
屋上には緊急時のヘリポートやテレビ中継局、屋内はホテルやオフィス、ショッピングスポット・展望フロア・レストラン街など国内外問わず多くの人が集う場所となっています。
その高さは296.33m、計画段階では300mとなっていましたが、東京国際空港の標準到着経路に当たるため制限が発生し、少し低くなってしまったのだとか。それでも超高層ビルとしては国内2位、建造物全体でも5位と、まだまだ大きな存在感を持っています。
建築的視点からのランドマークタワー
ランドマークタワーといえば、世界一の速さを誇ったエレベーターが有名ですね。上りの速度は台北の101に抜かれてしまいましたが、下りは今でも世界一!振動を抑え”10円玉も倒れない”ほどのなめらかな動き、1度は体験しておくべきかもしれません。
また、建築的視点から構造についても見ていくと、超高層ビルを建設する上でネックになるのが耐震と風荷重。下からの揺れ対策はもちろんのこと、高層ゆえの対策も必要となりますが、それを両方解決する制振装置が70階に取り付けられています。
その正体は電子制御された170トンものおもり、正式名称は「多段振り子ATMD」。建物の南北に2基設置されており、揺れを打ち消す方向に動くことで約70%も軽減する効果があるのです。
また、建物下層部にSRC造の採用、上層階におけるプレースの利用により、風の振動を減らし、風向直交方向の減らすことに成功。あらゆる技術を駆使していました。さらに、使う鋼材にも「高張力極厚鋼材」を使用。そのため、溶接施工法、品質基準、検査方法等を入念に検討を行い、性能確認などもしっかりと行いました。
高層ビル建築にも
1993年の開業以来、横浜のシンボルとして悠然と建ち続けているその姿は、建設に携わった人たちの汗と苦労の賜物です。純粋に観光をするのもいいですが、建築に携わっている方なら、そのことをふとした時にそれを感じられると素敵ですね。そんな、建設に携わる全ての人たちを支える資材や、道具については東和製作所まで気軽にご相談ください。
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