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PCa工法を用いた海の博物館、触れられるのは海女文化だけじゃない

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鳥羽の漁村や海女の文化に触れることができる三重県鳥羽市の「海の博物館」。展示されている内容物もさることながら、建築物としての美しさにも目を見張るものがあります。今回は、観覧者に素敵なひとときを提供している海の博物館を、建築視点からご紹介していきます。

海の博物館とはどんな建築か

海の博物館の移転に伴う建設を依頼されたのは1985年、設計者である内藤 廣(ないとう ひろし)氏が35歳の時。内藤氏は早稲田大学で建築を専攻し、スペインの事務所で実力をつけ1981年に自身の事務所を立ち上げたばかりのタイミングでした。

当時バブル絶頂期で、坪単価200万円の仕事がザラにある中、舞い込んできたのが財政的に厳しい海の博物館。海が近く潮風が吹く建物にとっては過酷な環境の中、坪単価40万のローコストを極めた建築をやり遂げたのです。その直後、バブルは崩壊。そこで、ローコスト建築は、内藤氏が考えていたよりも高く評価され、現在では東京大学の土木工学科助教授を経て東京大学名誉教授を務めています。

工法、骨格、構造体は

収蔵庫含む建築構造体の工法についてみていきましょう。展示棟は館長の「真ん中に柱を置かずフレキシブルに展示できるようにしたい」というリクエストを取り入れ、3つの工法を組み合わせ大きな空間を支えます。1つは屋根を支えるための「山型フレーム」、もう1つは三角を組み合わせた「トラス」、最後は費用軽減のため大断面集成材で作った「アーチ」です。

一方、収蔵庫は、PCa工法と呼ばれるプレキャストコンクリート造を採用。以前、ここでもお伝えした通り、現場で打設するのではなく工場で作られたものを運んでくるシステムで、コンクリートの質を守るための策だとか。博物館なのでローコストであっても、長年展示物を守らなくてはならない使命を背負っており、少しでもその使命を全うするための策なのです。

PCa造でなく型枠なら

建築としての美しさはもちろんですが、学芸員の方が手作りで伝える熱のある展示内容など魅力的なものが多い海の博物館。伊勢志摩に観光がてら、足を運んでみてはいかがでしょうか?
ところで、よい建設や工事を行うには、ベストなタイミングでよい資材をスピーディに仕入れ扱うことがカギとなります。型枠工事の材料の提供は東和製作所におまかせください。

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