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1964年東京オリンピックを成功させた国立代々木競技場建築の裏側とは?

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2017年春から国立代々木競技場の耐震工事が始まりますね。今回は初代東京オリンピックの立役者でもある代々木競技場の裏側についてお伝えしていきます。

国立代々木競技場、建築の歴史

1964年の東京オリンピック競技用の施設として建設された国立代々木競技場、公式種目となった柔道のためにもどうして必要な存在でした。とはいえ、当時は東京都内で広大かつ利便性のいい土地はアメリカ軍に取り上げられてしまっている状態だった時代。どこにでも建てられるような簡単な話ではなく、アメリカ側との交渉だけで2年を費やしました。戦後ならではの理由から紆余曲折を経て、建設は丹下健三が担当し、水泳用の第一体育館やバスケットボール用の第二体育館に加え、室内水泳場やフットサルコートなどを備える、国際水準を満たした施設として完成しました。

代々木競技場の建築

世界的な建築家として評価が高く、丹下健三の元には、フランス建築アカデミー(建築界のノーベル賞)にてゴールドメダルを受賞した黒川紀章も門下生として学んでいました。代々木競技場についても、国際オリンピック委員会から功績を讃えられ特別功労者として表彰されるなど、世界から絶賛されています。それでは、選手の意欲もかき立てたといわれる代々木競技場の特徴をみていきましょう。

・第一体育館

水泳のために作られた第一体育館は、オールワイヤーロープによる吊り屋根構造が最大の特徴です。2本の柱にワイヤーロープを張り巡らせ、その上に厚鉄板の屋根を乗せるという、これまでにない釣り屋根構造に、入札したゼネコン各社も度肝を抜かれるほど驚いたとか。

・第二体育館

主柱が1本あり、ぐるりと円を描く独特の形なのが第二体育館です。正面入口に大きなブロックが置かれていますが、これがアンカーブロックとなっておりメインパイプを支えています。このパイプと越屋根トラスが屋根を支えていることで円錐形の天井が保たれているのです。 どちらの吊り屋根構造も、前代未聞であり、施工は困難を極めました。第一体育館は清水建設、第二体育館は大林組が請負い、人員20万人を動員。正月も返上で工事に取り組み、1年6カ月におよぶ工事を完了できたのは東京オリンピックへの熱意を示すだけでなく、社会の進歩に貢献したいという想いがあったからと、清水建設の清水康雄社長が仰っていました。

次のオリンピックも

2017年から国立代々木競技場は2年弱の間、耐震改修工事のため閉鎖となります。建築以来、初めての長いお休みですが、情熱を燃やした人たちの思いを残しつつ工事を進めて欲しいですね。

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