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足場と型枠支保工の一体化したNS工法、取り入れる価値はあり?
足場システムと支保工型枠が一体化した「NS(ノンサポート)工法」、もうすでにご利用されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。これから利用する、まだ知らないという方、次の現場で利用される可能性もあるので知識として入れておきましょう。
NS工法の基礎知識
NS工法はSRC造建築の梁部分の工程を迅速かつ簡単に進めるための工法です。NS工法は搬入前に地上で型枠に足場がついた状態となっているため、熟練工でなくても安全性の高い工事が可能であり、従来の工法に比べコストも時間も節約することができます。
また、ベニヤ板を使わないことで環境に優しいだけでなく、軽量化にも一役買っており、現在、環境面での考慮も必要している建設業界にはニーズのある工法とも言えるでしょう。実は最新の工法ではなく、大成建設では1998年から積極的に採用されており、都立豊島病院改築工事などでも活躍しました。
余談ではありますが、NSスーパーフレーム工法やNS構法など似て非なる工法もあるため、今後自身でさらに深く調べる際は注意が必要かもしれません。
NS工法のメリット
NS工法を利用するメリットはなんでしょうか?ご紹介していきましょう。
- 1、先組可能
- 2、作業スペースの確保
- 3、仮説作業の工数ダウン
- 4、工期の短縮と効率化
・・・すでに梁のための足場や支保工が組まれているため、床やその他の梁の型枠を先組することが可能です。
・・・梁の型枠を保持するための支保工やサポートが不要なので、その分の作業スペースを広々と活用することができます。そのため、作業効率と安全面が向上されました。
・・・配筋のために組んだ足場を、型枠に取り付けるために取り外すといった工程は不要であり、従来の工法よりも自然と工数が減っていきます。また、支保工材の組み立て易さからも工数削減に役立っています。
・・・工数が少なく取り外しも簡単なため、工期の短縮を簡単に実現できます。
5足場の安全面が向上・・・足場を取り付けて搬入するため、高いところで足場を組む必要もなく、吊棚足場や吊枠足場よりも安全面で優れています。
コスト削減と安全面
材料代の高騰や人材不足など厳しいご時世であり、建設に携わるのなら「コスト削減」と「効率化」は重要事項といえるでしょう。ただし、それらばかりに目を向けて「安全面」をおろそかにしていては本末転倒。気を配るべき所を間違えぬよう、たくさんの知識を得ることをおすすめします。コスト削減、効率化、安全面における資材や道具についてのお困りであれば東和製作所にお任せください。
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