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日本のインフラを支える舗装技術 セットフォーム工法って?
物流や人の行き来を支える道路やトンネルといった交通インフラは私たちになくてはならない存在です。しかし現在、日本の交通インフラ劣化が大きな問題となっており、その補修は急務です。たくさんの補修方法がありますが、その中でも今回はコンクリート構造物をスピーディーに補修するセットフォーム工法についてお伝えします。
セットフォーム工法とは
セットフォームとは、ポリオールが主成分のR液とポリイソシアネートが主成分のT液を混ぜ合わせて使用する自己消化性ポリウレタンフォームのことです。2液を混合すると60秒で発泡が完了と短時間で発砲硬化し、水中でも使用可能であり、水質汚染の影響もなく使えるという特徴があります。このセットフォームを用いてトンネルの補修や道路の舗装を行うのがセットフォーム工法。スピーディーかつ施工が簡単であり、1977年より使われている実績もあります。これらが評価され国土交通省の新技術登録にも指定されるなど注目されるのも頷けるのではありませんか?
セットフォーム工法の特徴
60秒で発泡が完了し、約30分という早さでセットフォームが最終硬度に達するため、補修後すぐに供用できるというメリットがあります。短時間に硬化しますが膨張や収縮など硬化後は体積変化が起こらないので、交通量の多いトンネルの補強などあまり時間がかけられない現場でも活躍!また、前出ですが水質汚染を起こしにくいことが分析結果などから証明されており、水中で発砲硬化が可能で止水性にも優れています。水路改良工事や発電所の取水・放水施設でも多くの実績を残しているのもそのためです。急速発砲硬化型のため、空洞を完全に充填できるのもポイントで、亀裂の補修にも威力を発揮します。
インフラの老朽化は待ったなし
2012年に笹子トンネルで起きた痛ましい事故、覚えている方も多いでしょう。あの事故からわかるようにインフラの劣化は日本における大きな問題の一つです。高度成長期にガンガン作られたインフラが一斉に寿命が尽きようとしておりますが、以前のように建て替えは費用、工期など踏まえて難しいため、補修が急務です。セットフォーム工法は、日本のインフラ整備において今後とも大きな役割を担っていく手法といえるでしょう。とはいえ、適材適所という言葉もありますね。コンクリートの補修のための工法や資材などについて、ご相談したい方は東和製作所にお任せください。
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