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断熱材の役割も兼任する断熱材兼用型枠とはどんなもの?
型枠には多彩な種類がありますが、「断熱材兼用型枠」という便利なものがあるのはご存知ですか?断熱材を型枠として使うためコンパネを取り外す手間がなく、廃材も出にくいという特徴があります。すでに20年以上の歴史を持つのですが、ここではその特徴や施工ポイントについてみていきましょう。
断熱材兼用型枠とは
その名の通り、断熱材を兼用した型枠です。内側だけに使う場合が一般的でしたが、外内両方とも断熱材兼用型枠を使い、省エネ住宅を施工する場合にも使われます。また、RC造や外張り断熱工法でも活躍しています。壁だけでなく、スラブ部位やピット部位に使用することも可能で、従来のコンパネを使用した型枠よりも手間いらずな存在です。
そんな断熱材兼用型枠のメリットは、
- 工期短縮
- 地球環境への配慮
- 省エネ
:型枠工事に断熱材を使用するため、断熱材施工やコンパネの撤去などが不要になります。
:コンパネの使用量が少なく、地球環境にも優しい工法です。
:断熱材兼用型枠は断熱性能も高く次世代省エネ基準をクリアすることができます。
この3つがよく聞かれますが、コンパネに比べ軽い素材なので職人への負担も少ないというのも大きなメリットですね。
断熱材兼用型枠の施工ポイント
施工のポイントとして、断熱材は繊細な素材なため丁寧に扱うよう心がけましょう。継手はテープなどで固定し動かないようにしておきます。また、桟木で固定する場合は片持ちは厳禁です!それぞれ適切な位置に行き渡るように配置しましょう。
ほかにも、断熱材の素材はポリスチレンなど燃えやすいものが主なので、火気厳禁。溶接などを行う際は十分に配慮が必要です。さらに、有機溶剤にも弱いので接着剤を使う際にはメーカーに確認するなどマッチングに気を使い、70度以上の高温にも注意しましょう。断熱材兼用型枠を使用したRC造での遮音欠損も知られていますが、共鳴透過が原因である場合は空気層を挟みプラスターボードを設置することで改善することができます。壁の解体などは不要なので試してみるとよいでしょう。
断熱材兼用型枠による工期短縮とコストカットは…
工期は短縮されますが、材料費をみるとコストカットはなかなか難しいことがわかりますね。ですが、それをどうプラスに変えていくかが腕の見せどころではありませんか?良い資材や道具を用いて工事を効果的に効率よく行いましょう。型枠資材、道具の提供については東和製作所におまかせください!
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