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大林組も用いる環境と人に優しい、ウォータージェット工法について
超高圧の水の力で、コンクリートの劣化物や付着物を取り除くだけでなく切断もこなすウォータージェット工法。環境に配慮しつつ、作業効率を上げてくれる工法です。今回はそんなウォータージェット工法について説明していきます。
ウォータージェット工法について
今回は、環境や人体にも優しい、ウォータージェット工法の特性についてみていきましょう。ウォータージェット工法はその名の通り水を高圧で噴射する工法ですが、大きく分けると3つに分かれます。
- ・塗膜はがし工事
- ・目荒らし工事
- ・はつり工事
コンクリートや金属製構造物に付着した表面塗膜や異物を洗浄するものです。建物だけでなく、空港滑走路や電車の車両の塗膜除去にも使われます。高水圧ながらも、小水量で行えるので扱いやすいという点もあります。
密着度を上げるためコンクリートの表面を荒らす目荒らしを施し、劣化した部分は除去するなど、新旧のコンクリートの密着度を上げるために有効です。主に、劣化コンクリート補修工事、コンクリートの剥落防止工事などで利用されます。
これまでの工事より高圧になるので機械を使っての施工となります。機械を用いるということもあって、扱いの難しい部類になりますが、コンクリートの切断や破壊を行いつつも、鉄筋を傷つけないというメリットがあります。
ウォータージェット工法のメリットは?
利用する上でのメリットをもう少し具体的にみていきましょう。
- 振動が少なく、騒音もないだけでなく人体にも優しい
- コンクリートや、構造物への影響が少ない
- 水圧、温度の変更で柔軟な施工が可能
- 環境にも優しい
- 作業の効率化
コンクリートを削るなら削岩機などでも対応できますが、圧倒的に振動が少なく、騒音も小さいため、建物にも周辺環境にも優しい工事が可能となります。さらに、その振動の少なさから、粉塵が起こりにくく、現場作業員の健康にも優しい工法といえるでしょう。
振動が少ないので、作業による建物の変形やヒズミが起きにくく、コンクリートへの細かいクラックが生じる心配もありません。
現場に合わせて水圧や温度・器具の調整を行うことで工法を変更できるメリットがあります。ピンポイントで必要なところを必要な分だけはつることができるため、柔軟な対応が可能です。
主に使用するのは水。その水も垂れ流しにするのではなく、しっかりと廃水処理をしてから戻すため環境にも負担をかけません。
ピンポイントに必要な分だけはつることができるのに加えて、はつり作業後の表面の洗浄、鉄筋のサビ落としも行えるので作業が効率化されます。
ゼネコン大手でも
大手ゼネコンでは2000年からトンネルの補修工事に使用するなど、大手も積極的に開発し使用しているウォータージェット工法。型枠工事の際にもお世話になるかもしれませんね。その時に向けて知識だけでなく、自身の腕と仲間の力、良い資材が必要です。型枠の資材や道具に困ったら、東和製作所にお任せください。
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