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型枠バラしに、配筋直し…施工図チェックを怠ると施工に大きな影響が

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以前、施工図と設計図の違いについて紹介しました。どちらも建築物を完成させるためにはなくてはならない存在ですが、現場では施工図ファーストです。今回は、施工のための大事な説明書ともいえる施工図についてもう少し掘り下げていきましょう。

施工図には種類がある

施工図は簡単に言うと設計図に必要な情報をプラスした、施工に取り組むための説明書のようなものです。実際に施工するにあたって、品質・安全性・コスト・環境・工程から職人への指示に至るまで施工図がなければ始まりません。
ここまで聞いて、「施工図は情報が多すぎ」と思われた方、正解です。実は設計図には躯体図や平面詳細図、各室詳細図や天井伏図などカテゴリごとに分かれており、現場の状況や作成する施工管理技士の判断によって作成される施工図が異なります。

主なものでも8種類ほどありますが、さらに細分化されており、1つの建物を完成させるのに施工図は自然と多くなってしまいます。一箇所変更があれば、該当箇所すべての修正が必要になるケースもあり、管理が難しいのが現実です。大きな現場では施工図専門の業者をいれていますが、それも納得の煩雑さといえるでしょう。

施工図ができるまで

施工図がどのようにできるのか、流れを確かめていきましょう。まずは設計事務所や建築家の作成した基本設計図を元に実施設計図・構造図・設備図といった設計図書を作成します。
ここまできたら施工図の出番ですが、

  • ・実施設計図→平面詳細図(実施設計図に詳細な寸法や情報を記入した図面)
  • ・構造図→躯体図(鉄骨・鉄筋コンクリートなど骨組みのための図面)
  • ・設備図→総合図(実施設計図に設備器機の配備するための情報を記入した図面)

と、役割分担がしっかりとされているのが分かりますね。

施工図は作成したら終了ではなくチェックが必要ですが、ここも建築の出来栄えを左右する重大なポイントです。
チェックの基本は、符号と寸法がすべて正確であるか、建築物として一貫性があるかなどを確認します。シンプルですがここにミスがあると大きなトラブルになる可能性もあるので、基本的なことですが真摯に取り組みましょう。

施工図のチェックポイント

施工図チェックは10年経っても極めるのが難しいといわれており、なかなか奥深い作業です。施工図の施工チェックを怠ると型枠をバラしてまたやり直し、工事の遅延や品質の低下につながりますので、チェック体制を整えることが大切です。意識を持って取り組み、良い工事を心がけていきましょう。

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