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土木工事の未来を支える鋼製型枠の施工事例や性質を掘り下げてみる
以前、鋼製型枠と木製型枠の特徴を比較しました。鋼製型枠のコスト面や耐久性等の部分で優位性があるとご紹介したところ、もっと知りたいとの声をいただきました。今回は「鋼製型枠(メタルフォーム)」について掘り下げていきましょう。
鋼製型枠(メタルフォーム)の特徴とは
鋼製型枠はその名の通り、鋼鉄製を使ったものやアルミニウム製の型枠です。金属なので耐久性に優れており何度でも使用できる、施工面が美しいというメリットがあります。コンクリートを打設する際の組み立てもピンで止めるだけなので熟練の技術などは不要であり、人件費の面でもコスト削減ができるでしょう。
鋼製型枠の規格は日本工業規格(JIS)のものがあり、
長さ |
600mm |
900mm |
1200mm |
1500mm |
1800mm |
幅 |
100mm |
150mm |
200mm |
300mm |
|
厚さ |
55mm |
と定められていますが、企業によってはこれ以外の規格があることも。本来は大型のビルや橋梁などを得意としていますが、個人宅にも使用できる住宅用基礎鋼製型枠も人気です。
また、平面だけでなく曲面フォームや台形フォームも存在し、対応できない特殊な形はオーダーも可能です。長期で使用するなら検討するのもおすすめですが、鋼製型枠と木製型枠の違いが気になるという方は過去の記事をご覧ください。
性質と施工事例
鋼製型枠の性質についてもっと知りたいという時には、鋼の性質について知ることが近道となるでしょう。強度は木材の4~5倍であり、粘り強い性質、穴あけや切断などがしやすく正確に加工できるというのはなんとも建築向きです。
また、防火性にも優れているのでガス溶接や溶断作業のあるような火を扱う現場であっても安全に作業することができるのも大きな特徴といえるでしょう。土木工事も建築のどちらとも相性がよく、施工事例には六本木ヒルズのカーテンウォールや汐留電通ビルが挙げられるなど大きな建物の建設においても用いられます。
現場に合わせた型枠選びを
1953年、ハワイからやってきた鋼製型枠。今では日本の建築・土木業界になくてはならない存在です。コンクリート構造での施工がある限り、耐久性の高い鋼製型枠は使用され続けていくでしょう。
ですが、どんな建築にも鋼製型枠での施工が最適とは限りません。木製型枠や、残存型枠などそれぞれの特性を理解し現場に合った型枠選びをしていきましょう。型枠工事に関する資材や道義に関しては東和製作所におまかせください。
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