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合成繊維を用いた使用範囲の広い型枠 布製型枠の特徴に迫る!
型枠といえば、合板やプラなど硬い材質をイメージしがちですが、中には布製の型枠もあります。災害復旧現場にも強い布製型枠(コンクリートマット)についてみていきましょう。
布製型枠工法とは
アメリカで開発され1970年に日本に紹介されたように、歴史は意外と古い布製型枠。施工方法は、特殊な加工をした高強度合成繊維布製型枠を広げパイプを装着し布製型枠を固定してから流動性コンクリートやモルタルをポンプで圧入していくものです。水中施工も可能で、足場などを組まなくてもサッと広範囲の施工ができるため、災害復旧工事でも活躍しています。高密度で高強度なコンクリート建造物を作ることに長けていますが、特に大きなメリットとして3つが挙げられます。
①省力化
足場や型枠を組む必要はなく解体も不要なので、時間の面でも人件費の面でも省力化が可能です。また、合成繊維の型枠は工場で生産されるため、現場での混乱も少なく熟練工を探す手間も省かれます。
②コスト低減
これまでの方法よりも少人数で施工可能かつ短時間で工事が完了するので手間だけでなく、かかるコストが少ないのが特徴です。
③安全
布を使用することで搬入時にも大型の重機を使った運搬は不要。施工時の安全性も高く、養生期間が短くても初期強度は高く保てます。
また、布製型枠は、水抜や床版に緑化型など用途に合わせて選択できるのも特徴です。
布製型枠を用いた施工例
先ほど述べた災害復旧工事はもちろんのこと、水中施工もOKなので湾岸護岸から農業用水路にも広く使われています。水替工事といった付帯工事が不要なため、ダムのり面保護工もコスト削減できるなど多彩な場面で活躍!海底ケーブルなどインフラ整備にも一役買っており、見えないところで便利な生活を支えているスゴイやつ!なんです。また、緑化型を使えば芝の貼り付けだけでなく土を盛っての緑化も簡単なので、場所によって使い分けられるのもいいですね。
布製型枠についての悩み、お伺いします
簡単に施工できて特殊な重機も不要な布製型枠のメリットを考えると、これからさらなる活躍が期待できそうです。
特に、災害時にサッと復旧できるという点はほかにも応用が利かせることも可能でしょう。布製型枠に興味がある方や、これからの現場で使う型枠、道具に関するお悩みがありましたら、東和製作所にご相談ください。
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