トピックス
コンクリートは工事の要 良い養生のポイントとは?
コンクリートの養生
養生と良いコンクリートをつくることを対で考える必要がある、といえば驚きますか?
この考え方は建物の強度だけでなく、顧客の満足度という点からも大変重要なポイントといえるでしょう。
良いコンクリートの条件とは、
・気密性が高い
・強度がある
・品質が安定している
ですが、コンクリートの強度を促進し乾燥収縮から守り、良いコンクリートに仕上げるには、適切な養生が不可欠です。
また、悪いコンクリートとは、
・建築物に適したスランプになっておらず施工性が悪い
・鉄筋とコンクリートが絡んでいない状態で打設されている
・強度が低く、ひび割れなどもある
スランプとは、水分量によって変わるコンクリートの柔らかさを示す基準です。鉄筋の構造が複雑な建築物に対してコンクリートを打設する場合は、よく行き渡るよう、柔らかいコンクリートを使います。
しかし、複雑ではないが強度が必要な建築物では硬いコンクリートを使うなど、特性に合わせて施工しないと施工性が悪いだけでなく、鉄筋との絡みが悪く強度に問題がでます。また、どんなに適したコンクリートを打設しても、養生を急げば強度が下がり、ひび割れを起こしてしまい、悪いコンクリートとなるのです。
コンクリートの養生期間や工程
セメントや柔らかさ・配合などが異なれば養生期間も異なります。また、同じ種類であっても、気温の違いなども考慮して期間を設定しなければなりません。例をみてみると、一般的な「普通ポルトランドセメント」では、気温が15℃以上なら5日間、5℃なら9日間と定められています。
これが「早強ポルトランドセメント」であれば、気温が15℃以上で3日間、5℃以上は5日間とそれそれに適した期間があります。養生でもっとも大切なのはコンクリートを急速に乾燥させ過ぎないことです。グルーなどのように水分が蒸発して固まるのではなく、水分とコンクリートの化学反応で固まるため、水分が不足すると十分に固まることができず耐震構造にも問題が発生します。そのため、季節によっては、シートで覆う・水を散布するなどの処置が欠かせません。
ひび割れないコンクリートのために
案外知らないことが多いコンクリートの世界、ではありませんか?養生方法や品質管理など、良いコンクリートを作るための話合いの場を設けることも大切です。その際、コンクリートや、その道具について疑問が生まれましたら東和製作所へお気軽にお問い合わせください。
関連記事:
お客様の声
株式会社京都井口組 取締役副社長 井口雄一様株式会社野崎組 取締役専務 野崎善幸様