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アクリル樹脂を用いるハードロック注入工法について知ろう!
ハードロック注入工法とは
目に見えないミクロなものから補修が必要なものまで、コンクリートにひび割れはつきものですが、放置はNGですね。コンクリートの強度を保ち、防水しつつ劣化を押さえるため修正は不可欠。コンクリートのひび割れや欠損部分の修正法としてチェックしておきたいのは「ハードロック注入工法」でしょう。変形アクリル樹脂の材料を用い、その性質をうまく利用することで、油面や湿潤面など厄介な場所の補修も可能です。低温でも硬化が早いのが特徴で、防水性もあり体積変化も少なく止水効果が長いなど、いくつものメリットがあります。また、現場でエポキシ樹脂を用いる際に計量混合するのは面倒で、間違ってしまうとその品質に問題がでるので厄介です。しかし、変形アクリル樹脂は1対1なので間違えにくく取扱が楽なので、人手不足の現場でも混乱が少ないなど昨今の現場事情にもマッチしています。まさに、安全性の高さに加え、耐久性も兼ね備えているスグレモノ!
コンクリート補修の工程
ひび割れの幅によって工法は異なります。0.5mm以下の微細なひび割れの場合、注入器を使わずローラーや刷毛などで対応する含浸注入工法がほとんどです。0.2~0.5mmを超えると器具を使った注入工法で施工していきます。マーキングをして補修箇所のホコリや汚れを除去などの下処理をしたら、注入孔を確保するために座金を装着。隙間をシーリングで塞いで硬化したら、いよいよ注入します!注入方法は高圧注入ポンプを使った高圧注入法と、大きな注射器のような工具でじっくり浸透させていく低圧注入工法の2種類がありますが、こちらもひび割れの具合によって使い分けが必要です。幅が0.2mmから5mmの比較的軽度のひび割れは低圧注入工法、それ以上の大きく深い亀裂は高圧注入法で中まで確実に注入していきます。
コンクリートを長持ちさせるには
コンクリートは施工したらそれで終わりではありません。耐久年数は60年ほどといわれていますが、適切なメンテナンスをしないと、これを待たずして崩壊してしまうでしょう。今回紹介したハードロック注入工法のようなひび補修も大切なメンテナンスの1つです。もちろん、方法や道具はさまざまありますので、現場にあったものを使用することをおすすめします。現場の資材や道具などでお悩みでしたら東和製作所にご相談ください。
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