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PC造、プレストレストコンクリートに用いられるPC鋼材って何?

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プレストレストコンクリートは、コンクリートの弱点である引張力に強いという特性を持ちます。そして、その引張力への耐久性をもたらすのがPC鋼材です。高性能な緊張材であるPC鋼材にはどのような特性があるのでしょうか?今回は素材や種類などの基本についてお伝えしていきます。

PC鋼材の種類と特性

PC鋼材の特性は何といっても、高度な引張強度でしょう。リラクセーションは小さく、破断時には伸びが大きいことでプレストレストコンクリートの強度を実現しています。工業製品的な目線からみれば、たゆまぬ研究によって品質が一定なことや、作業性がよいことも大きなメリットです。もともとは欧州で生まれた技術ですが日本の環境に合わせて開発が進められたことで、より使い安いPC鋼材へと発展しました。

現在主流となっているPC鋼材は2種類ありますが、違いについてみていきましょう。

  1. -PC銅より線
  2. より線とは、1本ではなく複数のPC銅材をより合わせているPC鋼線です。2.9mmを2本をより合わせたものや、17.8mmと21.8mmを19本より合わせたものなど多彩な種類があります。コイル状で納品するため、長さは現場に合わせて臨機応変に変えることができます。

  3. -PC銅棒
  4. 線とは異なりコイル状ではなく、棒状で納品されるタイプです。太さやねじりにはいくつかの種類がありますが、運搬方法に限界があるため、長さは数メートルに限られています。

PC銅材の用途とPC構造

PC鋼材はPC構造に用いられるためのものです。PC構造は先日もお伝えした通り、PC銅材を使い、あらかじめ圧力をかけることで引っ張る力に対抗することができるコンクリートです。

金属とコンクリートの組み合わせはRC造と同じですが、PC鋼材は鉄筋の6倍の強さがあり、高度には大きな差が生まれています。また、RC造でヒビが入ると自然に消えることはありませんが、PC造はPC鋼材を活用しあらかじめ圧力をかけているため元に戻ろうとする力が強く、圧力が収まるとひび割れも閉じてしまいます。

適材適所の材料選びや取り扱い

いくら良い資材とは言え、適切な管理や運搬によって初めてしっかりと機能します。PC銅より線とPC銅棒、どちらも運搬においては投げ下ろし・引きずりは厳禁。保管に関しては、防食・防錆への対策として地面にそのまま置かない、雨露などにさらさないよう注意しましょう。

型枠工事に限らず、資材や道具の理解をし、最適かつ安全な方法で工事をしていくことが大切です。型枠工事に関する資材や道具の提供は東和製作所におまかせください。

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