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800年の歴史をもつ建築物 知恩院が誇る国宝御影堂の特徴とは?

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歴史あるお寺には、技術の進んだ現代でも目を見張るような技術が多々使われています。宗教的な意味でなく、建築関係者目線で訪れるのもかなり面白いですよね。知恩院の御影堂もその一つ。今回は御影堂の特徴についてフォーカスしていきましょう。

御影堂の歴史

1234年に建立された知恩院にある御影堂。地元京都の人からは親しみを込めて「ちおいんさん」と呼ばれており、除夜の鐘も多くの人が訪れます。法然上人に縁が深く、現在はパワースポットとしても人気がありますが、織田信長や豊臣秀吉など時の権力者たちもこの力に気づいていたとか。特に徳川家康は熱心な浄土宗信者として知られており母の菩提寺を知恩院にして以降、寺領を広げ内部の整備をするなど全面的にバックアップしてきます。その一つが2002年に国宝の指定を受けている「御影堂」です。法然上人の御影を祀る場所であり知恩院の中心的存在で、1633年の火事で焼けてしまったものを徳川家や多くの方々が6年かけて現在の形に改築しました。

御影堂の建築様式

御影堂の内部は、法然上人の御影を安置する内陣があり左右には脇陣、正面に外陣(げじん)という構成です。外陣と内陣との境には蔀戸(しとみど)が入れられていますが、これは貴族の住宅に使用されていた様式。法然上人の家として身近に感じたいという気持ちがあるのかもしれませんね。 御影堂は唐様式を取り入れていますが基本は和様で建築されており、建築関係者としての見どころは満載です。その中でもビジュアル的に見逃せない外部の3つを見ていきましょう。

①三手先(みてさき)

軒を支える組物ですが、位が高いほど手の込んだ作りになる特徴があります。

②向拝(こうはい)

入り口の屋根部分を見上げてみると見事な彫刻を目にすることができます。つい、見落としてしまいがちですが、天女や龍・虎・獅子など主張の強いものも見事に調和しており必見です。

③破風(はふ)

大屋根の接合部分にも注目!見事な牡丹の彫刻がみられます。

現在は修理中

800年近くの歴史を持つ御影堂、大修理の最中ではあり内部の見学は2019年までおあずけです。ですが、その修理を見学することは可能!修理現場の見学会は2017年5月5日で最終回なので、ご興味のある方は一度見学してその偉大さを感じてみてはいかがでしょうか?

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