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震災復興の追い風にもなった、PCa工法の基礎知識をおさえよう

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プレキャスト工法とは

最近の超高層ビルはプレキャスト化が進んでいるなんていわれるプレキャストコンクリート工法。略してPC工法やPCaとも表記され、建築界ではすでに当たり前の存在ですが、今回はPCa工法の基礎知識について触れていきます。PCa工法の特徴は何といっても、工場で作られたコンクリート部材を現場で組み立てるという点でしょう。設備の整った工場で生産するため品質は安定しており、ブレがありません。建築物の形や大きさだけでなく、搬入や作業性を考慮して部材を選んで組み立てるという作業なので、設計者は慣れるまでは大変という意見も聞かれますね。建築自体は、届いたコンクリートをプラモデルのように組み立てていくだけなので、かなり工期を短縮することも可能です。

 

 

PC工法で造るメリット・デメリット

メリットはいくつもありますが、型枠に使う木材も必要ないためエコにも貢献できる一面も。また、現場でコンクリート養生が必要ないという点は大きいでしょう。天候にも職人の技術に左右されることなく一定で高品質なコンクリート部材を調達できることは、信頼性の高い建築物を確実に建てることに直結します。

また、基礎を作ったらその上に部材を組み立てていくため作業工程が少なく、短期間かつ少ない作業員で現場を回すことも可能。なんと、2階建てなら2日もあれば躯体工事が完了します。何それスゴイ!なPCa工法!しかし、一方でデメリットがあることも忘れてはいけません。工場で作るということは運んでくる運搬費や、部材を動かす大型揚重機の手配も必要です。また、接合部分が弱点なので、それを補う高価なシーリングを使わなければならず、コンクリート部材より高額になることもしばしば。さらに、デザインが単一的でプレハブのような印象にもなりがちで、設計者に敬遠される工法であるなどさまざまです。メリット、デメリットをしっかりおさえた上で工法を選定する必要がありますね。

 

 

復興の追い風に

現在も復興に伴い、東北では生コンクリートの需要が高まっています。しかし、コストや人員に工場の生産の都合などさまざまな要因からその声に応えられておらず、遠隔地でプレキャストコンクリートを製造することで補っています。ただ、前述の通り、扱うのが難しいという点は考慮しなければなりません。利用する際はしっかりと予習しておくのがよいでしょう。

 

 

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