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鉄筋コンクリート造りをさらに面白くする「杉板本実型枠」をご存知?

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これまでさまざまな型枠についてお伝えしてきましたが「杉板本実型枠」をご存知ですか?木目の美しさや木の渋みを利用したりと、型枠建築に多様性をもたらした工法です。知らない方であれば、読み方でそのまま字の通り読んで恥ずかしい思いをすることもあったりなかったり。今回はそんな「杉板本実型枠」について紹介していきます。

杉板本実型枠の特徴

杉板本実型枠ってどう読むのさ?と思った方はあなただけではありません。正しくは、「すぎいたほんざねかたわく」。

本実とは、フローリングなど木材をつなぎ合わせるための凹凸部分を指します。杉の板をフローリングのようにつなぎ合わせて面を作り、コンパネ同様に型枠にするのが杉板本実型枠です。

型枠を外すと杉板の木目がくっきり写り味のある出来栄えとなるのですが、そのために事前に浮造りを施しておく場合もあります。浮造りとは木目を際立たせるために凹凸を付ける技法で、手作業で削るため大変手間がかかるものです。

また、節埋めも必要で、手間もコストもかかります。そのためか、その美しさから少しづつ杉板本実型枠が用いられた建築が最近増えてきていますが、まだそれほどの数はみられません。

使用した建物事例

広島の平和記念資料館を訪れたことはありますか?実は、そのピロティ部分に杉板本実型枠が使われているのです。”世界のタンゲ”と呼ばれた丹下健三氏の設計で、平和記念資料館の雰囲気を柔らかなものにしています。

また、もう少し最近の例を挙げると清水建設の新本社でも杉板本実型枠が活用されており、美しい木目で新社屋を飾っています。

さらに、大型建築物だけでなく一般住宅に利用される例も徐々に増えています。アクや渋みなど均一な色味にしたい場合は悩むポイントも、陰影とともに色味の違いを味方につけられるので建物の個性として輝かせることができるのもメリットですね。

杉板本実型枠は代用品?

清水建設の新社屋は、東京の京橋にありますが、杉板本実型枠で施工された柱は通り沿いから見える場所にあるので、近くを通る場合にはチェックしてみるといいでしょう。

初期の頃はコンパネの代わりに型枠の木として使われていましたが、現在は主にデザイン性重視。少しずつ増えつつある工法なので、いつか携わった時のために覚えておくとよいでしょう。杉板本実型枠はもちろん、それ以外の型枠資材や、型枠の道具については東和製作所におまかせください。

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