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工期短縮や熟練工不足の救世主?!残存型枠工法のメリットとは?

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熟練工の不足、コストの削減など型枠、または建設業界全体としての課題は山積されています。それに伴い近年、技術革新や意識改革などが盛んに行われています。今回は工事の効率化を実現してくれる残存型枠についてご紹介しましょう。

残存型枠とは

金属を使い再利用可能なものや杉板を使い風合いを残すものなど、これまで多彩な型枠についてお伝えしていきました。今回は「残存型枠」についてお伝えしていきます。「埋没型枠」とも呼ばれる工法で、養生後も型枠の撤去が不要なタイプ。

素材は防錆処理を施した薄めのコンクリートですが、大きく分けて2つのタイプがあります。1つは、建造物の一部となる中仕切り型枠や埋戻しする部分を担う「残存埋設型枠」。

もう1つはそのまま外壁となるよう装飾が施された「残存化粧型枠」です。ダムや橋梁といった大型の建築物から、個人宅まで幅広く活用されており、実は身近にお世話になっているかもしれない技術です。平成11年頃から地方整備局で採用数が増えるなど、国土交通省も積極的に活用を推進しています。

過去記事:大林組も着手した、埋没型枠や残存型枠の種類と資材について

残存型枠のメリット

さて、地方整備局や国土交通省で活用が推進されているわけですが、使う以上にはメリットがなくてはいけません。
では、そのメリットとはどんなものなのでしょうか?
残存型枠のメリットをざっくりとご紹介すると、

  • ・規格があり組み立て作業が楽
  • ・廃材がでない
  • ・残存埋設型枠は軽量化が進んでおり運搬コストを抑えられる
  • ・コンクリート打設から埋戻し作業までの工期短縮ができる
  • ・型枠パネル自体が安全柵のとなり現場の安全性が向上

といった点が挙げられます。また、砂防工事とは特に相性もよく、一般型枠と比べおよそ44.5%の工期短縮となることも。

ただ、どんな技術でも100点満点というのは難しいように、メリットも考察が必要です。まず、砂防堰堤は土砂災害を防止するものですが、残存型枠の施工継目に若干剥離するケースがみられるため、現場によって工法を選ぶ必要があるでしょう。

また、埋戻しまでの工期短縮がうまく活用されていないケースも意外に多く、特性を加味した方が計画を立てるもの大切です。

残存型枠に限らず、技術を活かせる知識を

建設現場の廃材処理を楽ににするなどメリットの多い残存型枠ですが、カーブのある現場や小さな建造物は不得意などいくつかの弱点もあります。メリット・デメリットの両方を熟知し、現場ごとに活かせるよう知識を蓄えておくことが大切です。その都度、蓄えた知識を活かし、さまざまな型枠資材を用いて、工事の効率化や安全性の向上に努めましょう。型枠資材や道具の提供は東和製作所におまかせください。

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