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コンクリート、構造物の品質を上げる透水型枠は寒冷地でも有効?

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コンクリートの品質を向上させることは構造物自体への耐久性の向上に直結します。硬いイメージのコンクリートですが、塩害や水分量によって、コンクリートがひび割れやすくなるのはよく知られた事実です。今回は、それらの解消に一役かってくれる型枠透水型枠についてお伝えしていきます。

透水型枠とは

コンクリートを硬化させるには水分が必要ですが、打設できるまで柔らかくすると水とセメントの比率は水分過剰状態。その水分はコンクリートを養生する際に分離して上部に移動してしまうことがあります。これをブリージングと呼ぶのですが、品質低下や美観を損ねる”あがた”を招く原因となるため対策が必要です。この対策のために利用されるのが「透水型枠」。

適度に水を吸着し空気を排出する不燃布を型枠せき板にセットし打設するだけで、ブリージング問題を解決し、コンクリート本来の耐久性を実現します。塩分浸透量も通常の打設の半分、深さは2/3まで減少するため耐久性が上がり、長期でコンクリートを利用する場合(橋やダムなど)には重宝するでしょう。この考え方はかなり長い間構想としてはあったのですが技術が伴わず、ここ30年ほどになってやっと実現したものです。

透水型枠を用いた事例

三陸鉄道の小本大橋は寒中コンクリートを使った建造物ですが、この現場では橋架の下部にブリージングができやすいことが事前の調査で指摘されていました。そのため”あばた”の除去やシート養生はもちろん、透水型枠を用いることを決断。完成したコンクリートはひび割れ一つなく、高い品質を保ち、立派に橋としての役目を果たしています。

実は、打設は12月から5月までの冬期に行われ、スケーリング(コンクリートを劣化させる凍害)についても心配されました。ですが、シートによって気泡の排出経路が確保され、余分な水分も排出されているため、打重ね線がみられたものの出来栄えとしては高い評価でした。

透水型枠は寒冷地であっても凍結融解抵抗性を確保でき、美観を損なうことなく耐久性のあるコンクリート建築をしたいと考える方の強い味方となってくれるでしょう。

コンクリートの品質と資材

透水型枠を活用したいという現場も多いでしょう。ですが、シートによっても品質が左右されるという研究結果があります。そのため、コンクリートの耐久性、品質の向上を思うなら型枠の活用検討だけでなく資材選びにも気を抜くことはできません。

型枠資材の道具や資材の提供については東和製作所におまかせください。

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